saraflow 誕生のおはなし

きっかけは、体調不良から

 

幼少期から身体が弱く、多くのお医者さんにお世話になりました。会うと元気になる事もあれば、反面で疲れてしまう場所もある。この違いは何だろう、と不思議に感じていました。人が健やかに暮らすことって、どんなことだろう。そんな探求心から大学では健康科学、卒業後には大手スポーツクラブで働きました。

ある時、プールの片隅でお薬を持つ女性を見かけました。それは、狭心症発作時に使う薬でした。

その時わたしは“もし、発作が起こったら何ができるのだろう“

病気の事を何にも知らない自分がとても怖くなりました。そして、運動だけでなく、人が動くこと病気や障がいのことを学ぶため、理学療法士を目指しました。

 

 

充実の裏返し“燃え尽き症候群”

 

総合病院では患者さん、ご家族と接しながら学会や勉強会、沢山の勉強をしました。充実の裏にあったのは、燃え尽き症候群。自分を忘れて治療に没頭する中で、初めて体験する出口のないトンネルのような症状。心身を回復するため、退職することにしました

元気を取り戻した後の、アトピー再発!!

回復した症状も、結婚、出産、育児、慣れない育児で再び体調不良。精神もボロボロ、依存症も経験しました。何よりもつらかったのは、アトピーの再発。沢山の薬を飲んでも、何度も繰り返す痒みと湿疹。人の目も避けるようになりました。

 

 

ヨガをきっかけに、みるみる元気に!

 

息子の学校からもらった、ある1枚のチラシ。勇気を出して、1歩踏み出した先の“ヨガ”

続けていく中で肉体の不調が驚くほどに改善され、何よりも人と会うこと、肌を出しても大丈夫という自信から自然と気持ちも前向きに。体と心の繋がりを学び、ここから多くの世界が広がってゆきました。

 

 

食事の見直し、薬膳とアーユルヴェーダとの出逢い

 

わたしは食べることが大好きです。でもその反面では、疲れたり、ストレスがかかるとつい食べ物を口にしたくなる癖があります。ある時、ヨガクラスの先生から、無意識にしている食の癖は不調の原因の一つと聞き、食を見直すことに。東洋の伝統医学、薬膳とアーユルヴェーダーでは、ひとり一人異なる体質を知り、自然のサイクル (めぐり) に合わせた生活を実践する中で、本来の自分の姿 “自然体” であることが、健やかに生きる源であることを知り、不調が改善するきっかけになりました。

 

 

生活の中に美しさと感性を。アロマと音との出逢い

 

体の仕組みを深めていく中で、運動、 食事、リラックス (休息) の他

音や香りが身体に作用する仕組みを知りました。

そのきっかけとなったのは、私自身、満員電車など人混みに入ると寝込むほどだったこと。

何気なく流れてくる音、香りに敏感な体質と知り、音や香りが身体へ作用する機序を知りたくなりメディショナルアロマ、音叉のセラピストへ。ご縁は、シュタイナー教育で使われているライアー(堅琴)へ繋がり、音楽療法も学びました。

“聴くこと”。それは外側だけでなく、自分自身の内側に流れるいのちの音、響きに耳を傾ける事。内側の響きを感じ取れるようになると、心とからだ、魂が震えるような、生きる喜びへ結ばれてゆき、空をみて美しいと感じたり、お花の香りや、川のせせらぎに癒されたり。こうして、日常生活にある美しさを感じることは、豊かさに大きく関わることを発見してゆきました。

 

 

父の介護と看取り。

「本当にやりたいことをやろう」と決意した先のsaraflow

 

大好きな父が手術をきっかけに、帰らぬ人となったある日。想定外のこと、それはすぐそこに起こりうるという事を知りました。この時、“心からやりたいことをやる”“必要として下さる方に、自分の経験してきたことを分かち合いたい“今こそ、その時!と、湧き上がるような気持ちが生まれました。これがsaraflow誕生のきっかけです。

 

 

いつかお会いする皆様へ

 

2017年に小さなヨガクラスから始まり、口コミで人から人へ、ご縁が結ばれ育まれているsaraflow。その中には、今まで出会ってくれた0~111歳、3万人以上の方の、沢山のエッセンスが詰まっています。そのエッセンスをむすんだヨガ、セルフケアを通し、心と体、くらし全体を本質の、美しい自然の状態へめぐらす事を大切に活動しています。

たくさんある健康法の中で、心と体、いのち丸ごと。本質から健やかである方法はこれ!と体感し、生活の中でめぐらせてゆくこと。健康法をお伝えするだけでなく、ある時は介護や子育ての悩みを話したり、時々迷ったりしたとしても、日常で抱えた悩みや肩の荷をほどく、居場所のような存在、と言ってくれる人が居てくださるのもsaraflowの特徴です。皆様に会える事、支えられていることは、私自身の喜びへとめぐっています。

体が硬くても、つい食べすぎちゃう人も、怒りっぽい人も、悩みが尽きない人も、飽きっぽい人も、みんな大丈夫。いつかお会いできることを楽しみにしています。